教員の「休み」は休めないという異常事態がおきている【元教員が証言】

教員の「休み」は休めないという異常事態がおきている【元教員が証言】
教員
教員の「休み」って休めないよね。おかしくね?
セツゴリ
出勤したら休みじゃないですもんね。元小学校教員の管理人が解説します。
※現在はwebライター、マーケター。
本記事の内容
  • 教員の休みは本来何日あるのか
  • 教員の休みは休めないという異常事態

簡単に結論をまとめると、

実質休みが少なく、残業代がないのは異常。
しかも労働環境改善の兆しがないのが絶望的。
※管理人は2020年3月に転職

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教員の休みは本来何日あるのか

教員の休みは本来何日あるのか

教員の休みは本来何日あるのか
  • 土日祝休み
  • 年末年始・お盆
  • 年間休日は何日か
では順に見ていきましょう。

教員は土日祝休み

教員は土日祝、2020年は120日休みです。

授業参観や運動会など、行事があれば平日に代休が設けられ、週休二日は確実に保障されてるはずです。

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公立校の教員であれば、土日祝休みは確定してます。
教員
本来は土日祝休めるはずやねん。

私立校は上記に当てはまりません。土曜日だけ午前中授業である場合が多いです。もちろん学校によりますが。

また、祝日と土日が重なってできる大型連休「GW・シルバーウイーク」も全て休みです。

教員は年末年始・お盆休み

教員は年末年始5日、お盆前後は3日休み。

2020年の年末年始・お盆休み
  • 年末年始休暇5日(土日は含めない)
  • 夏季休暇3日
夏休み・冬休みは研修があったり、休み明けの授業の準備をするのであまり休めません。3日くらいは最低でも休めます。

教員の年間休日は何日か

2020年の教員は128日休み。

128日の理由
  • 土日祝120+年末年始5日+お盆3日
  • =128日休み

数字だけ聞くと、教員の休みは多く聞こえます。しかし、実際は超がつくほどのブラック労働です。

教員の休みは休みじゃない理由

教員の休みは休みじゃない理由

教員の休みは休みじゃない理由
  • 中学・高校教員の休みについて
  • 小学校教員の休みについて
  • 教員の休み問題:改善方法
では順に見ていきましょう。

中学・高校教員の休みについて

中学・高校教員が部活動を担当すると、土日休みはほぼない。

私立ならまだしも、公立校では大した大した額もらえません。

部活顧問手当
  • 4時間以上は3600円
  • 2時間以内は1800円
※平日の部活指導には手当なし。8時間でも3600円。
教員
バイトみたいな給料いらんから休みがほしいのが本音。
実際に休みの日数を計算してみましょう。
中学・高校教員の休日数
  • 2020年の土日は104日
  • 8割部活だとして休みは約80日減少
  • お盆3日+年末年始5日+土日祝24日
    =中学・高校教員年間48日休み
※多少前後します。
年間約50日しかないって異常です。ブラック中のブラックです。しかも手当は安い。
教員
若い教員はほぼ強制的に部活顧問。やったことない部活でも担当させられる。
中学・高校教員部活顧問の「休み」は本当に休めないのが現実。

小学校教員の休みについて

残業をするために土日どちらか出勤する人は多い。

土日の休み返上パターン
  • 平日に仕事が終わらないパターン
  • 月曜日の授業の用意するパターン
中学・高校教員の部活顧問に比べればまだマシです。残業時間に関するデータが裏付けています。
残業時間が過労死ラインを超えてる割合
  • 小学校教員→約30%
  • 中高部活顧問→約60%
教員
過労死ライン超えるくらい残業しても「給特法」のせいで、給料の3%しか手当がでない。
セツゴリ
労働環境でいうと教員マジで終わってる。やりがい搾取ですね。
中学・高校教員ほどではないが、小学校教員も休みはなくなりがち。

教員の休み問題:改善方法

結論からいうと、改善方法はないです

まずは教員の休み問題の原因について見ていきましょう。

教員の休み問題の原因
  • 部活
  • 仕事量
  • →この2つによる過剰な残業時間が原因

では「部活と仕事量」の改善方法はあるのか。

部活顧問に関しては、4時間以上が3000円→3600円になって少し改善されたくらいで根本的な解決になっておりません。また、部活の外注化の話もありますが、公立校での実現は見通しがたっておりません。

仕事量に関しては「プログラミング学習、英語学習が早くなる、道徳が教科になる」など小学校教員はこれから仕事が増えていきます。すなわち、平日では仕事が終わらないので土日の休みを潰すことになります。

まとめ→労働環境が改善されないので、教員の休みが増える予定はありません。

セツゴリ
定年退職まで教員として精神を消耗し続けるか、転職するか。この2択ですね。
教員
割に合わない仕事だよな。もう辞めようかな。
教員ってやりがいの仕事ですが、労働環境悪すぎですよね。やりがい搾取もいいとこ。
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教員の休みについて

まとめ
  • 教員の休みは一般的に見ると少なくはない
  • 休日出勤を考えると休みはかなり少ない
  • 休日出勤しても、ほぼタダ働き
土日休みがなくなるのはまだしも、残業代がまともにもらえないのは異常です。
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ホワイト企業なら、土日は休みで残業代がもらえるなんて当たり前です。辞めてから気付きました。

辞めるなら早めの行動が大切。
行動が遅いと転職活動での失敗に繋がります。


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