教員のレベルが低いって言われてるのはなぜ?
元教員の私が解説します。
※本記事の内容は個人的な見解です。
本記事の内容
- 教員のレベルが低い原因を5つの視点で考察します
Contents
教員のレベルが低い原因①新卒講師
教員のレベルが低い原因①
なんとなく新卒講師のレベルが低い。
就活もしたくない、教員採用試験も落ちたから、なんとなく講師なった人のレベルが低い。新卒なのでベテランの教員のレベルと比べれば低いのは当然なのですが、動機の問題です。
ただでさえ大変な1年目。採用試験落ちてモチベーションが低い講師のレベルが低いのは当たり前です。
ん?てか講師と教員は同じなん?
生徒や保護者から見て、常勤講師と正規教員の見分けはつきません。仕事内容はほぼ同じです。
教員と講師の違い
- 教員免許は持っているが採用試験に受かっていない
- 学年主任や管理職になれない。
※もちろん、講師でも素晴らしい講師もいらっしゃいます。
教員のレベルが低い原因②やる気の低下
教員のレベルが低い原因②
仕事に対して熱意のない教員は一定数います。
※本当に熱意のある教員は少ない
やる気がない理由
- 残業代しても残業代はない
- 頑張らなくても給料は上がる
- 成績上げてもお金はもらえない
「授業研究で毎月60時間残業してる教員」と「月5時間残業している教員」の給料もボーナスも同じ。
自分の子どもが良い教員に当たるように祈るしかないのが現状です。
教員のレベルが低い原因③勉強時間がない
教員のレベルが低い原因③
残業が多すぎて勉強する時間がない。
具体的にどれくらい残業が多いのか
過労死ラインの残業時間を超える教員割合
- 小学校教員 30%
- 中学校教員 60%
※過労死ラインは月80時間
過労死ラインの残業しても残業代がほぼもらえない悪夢。
なんでそんな残業してんの?
残業理由
- 授業を終わって会議や打ち合わせが終わるのが定時の17時。
- 17時から自分の仕事をして19時から授業準備。20時帰宅。
※7時半出勤、20時退勤。
教員のレベルが低い原因④教員採用試験の倍率低下
教員のレベルが低い原因④
教員の人気が下がっている。
教員の人気が下がる影響
- 採用試験の合格ラインが下がる
- 採用試験を受ける人のレベルが下がる
教員採用試験の倍率ってどれくらい低いの?
小学校教員倍率が低い地域
- 1位北海道 1,3倍
- 2位佐賀県 1,3倍
- 3位福岡県 1,4倍
- 全国平均 2,8倍
※以前は3倍を超えてましたが年々低下
なんで教員採用試験の倍率は低くなってるの?
「残業代ないのに、残業時間は過労死ライン」など、とにかく労働環境が悪いです。
教員のレベルが低い原因⑤教員の年齢層が偏っている
教員のレベルが低い原因⑤
教員の年齢層が偏っているため、相対的に見て教員のレベルが低いように感じる。
わかりにくいと思うので、図を見てみましょう。
現状は40代のベテラン教員が少なく、若い教員と大ベテラン教員が多い。
若手教員がベテラン教員よりレベルが低いのは当然です。
教員のレベルが低い原因:まとめ
教員のレベルが低い原因:まとめ
- 教員の人事
- 教員の労働環境
- 教員の給料の仕組み
教員のレベルが低いと感じたら、オンライン学習や学習塾に力を入れるのも良いですね。